人、モノ、金を並列で考えていました。
起業を考える若者が真っ先に考えることはなんでしょう。
その人自身がエンジニアであれば、おそらくサービスだったり、
あるいは営業畑の人であれば、アイディアだったりお金だったり、
販売に携わる人であれば、商品(モノ)であったりと、
色々あると思います。
かくいう私は、まずアイディアから考えました。
そして起業するために必要なことを学ぶ内に、お金、
つまり資金調達も重要だと知って、「起業のファイナンス」を買って、
一生懸命読んでみたりしました。
起業を考えるなら、マストの名著。
↓
しかし、肝心なことに気づいていなかったんです。
それは、人、モノ、金を並列で考えていたんです。
つまり、優先順位が分かっていなかった。
もちろん、人によって様々な意見があるでしょうが、
私が思うに、起業を考えるのであれば真っ先に必要なのは「人」です。
気づいたきっかけ。
これは、私自身にどうしても足りないものが明確になった時に、
思い知りました。
それは、このブログでも度々お話ししていますが「開発力」です。
アイディアをweb上で形にする力です。
正直、私は今まで自分でプログラミングを勉強しようかと悩んだくらい。
それくらい分かっていませんでした。
勉強して、仕組みを理解することは否定しません。
むしろ、IT企業のCEOになる以上、当然のことです。
私がお伝えしたいのは、20代も後半になった人間が0ベースから学んで
今から世界に通用するサービスを開発することを考えるよりも、
その開発を一手に引き受けるパートナーを探すべきであるといったことです。
(もちろん目的が、簡単なアプリを作りたい。とか、
簡単なECサイトを作りたい。であれば、話は別ですが…。)
しかし気づくきっかけは、他にもありました。
それは「ビジョナリー・カンパニー2」のこの文章です。
少し長いですが、抜粋します。
誰をバスに乗せるのか?
今回の調査をはじめた時、良好な企業を偉大な企業に飛躍させるためには、新しい方向や新しいビジョン、戦略を策定し、つぎに新しい方向に向けて人々を結集するのだろうと我々は予想していた。調査の結果は、まったく逆であった。
偉大な企業への飛躍をもたらした経営者は、まずはじめにバスの目的地を決め、次に目的地までの旅をともにする人々をバスに乗せる方法をとった訳ではない。
まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、その後にどこに向かうべきかを決めている。
要するに、こう言ったのである。
「このバスでどこに行くべきかは分らない。しかし、分っていることもある。適切な人がバスに乗り、適切な人がそれぞれふさわしい席につき、不適切な人がバスから降りれば、素晴らしい場所に行く方法を決められるはずだ」
飛躍を導いた指導者は3つの単純な真実を理解している。
第1に、「何をすべきか」ではなく「誰をえらぶか」からはじめれば、環境の変化に適応しやすくなる。人々がバスに乗ったのは目的地が気に入ったからであれば、10キロほど走ったところで行く先を変えなければならなくなった時、どうなるのだろうか。
当然、問題が起こる。
だが、人々がバスに乗ったのは同乗者が気に入ったからであれば、行く先を変えるのははるかに簡単だ。
「このバスに乗ったのは、素晴らしい人たちが乗っているからだ。行く先を変える方がうまくいくんだったら、そうしよう」
第2に、適切な人たちがバスに乗っているのであれば、動機付けの問題や管理の問題はほぼなくなる。適切な人材ならば厳しく管理する必要はないし、やる気を引き出す必要もない。
最高の実績を生み出そうとし、偉大なものを築き上げる動きに加わろうとする意欲を各人が持っ人、モノ、金の順番で優先順位となっている。
つまり、要約すると一も二もなく人を集めることが重要である。
もう少し補足すると、一緒に事業を興す仲間を集めることが、
ビジョンや事業アイディア、売る商品や資金よりも優先されるべきだと、
そう言っているのです。
この本を読むと、何よりもまず人が重要であることに気づかされるのです。
それ以外にもたくさんの気づきがあります。
文句無しの名著。
↓
"人"を集めるポイント
まだバスに乗る人を集めきれていない私が言うことは、
正直、憚られます。
ただ、今感じている(これがポイントなのでは?)といった
曖昧模糊とした感覚を文章にしてみます。
そう内容はないのですが、下記の通りです。
①ハブとなる場所に顔を出す。
②ハブとなる人と繋がる。
③自ら発信する人間になる。
色々なケースがありますが、私が最近人と繋がった時の成功体験を基に、
①②③を書いてみます。
①コワーキングスペース
②コワーキングスペースのオーナー
③イベントを自ら開催する。
③はまだ実施できていませんが、イベントに参加するよりも、
開催する方が遥かに多くの人と繋がることができるでしょう。
そして、自分が集めたい人たちを集めることができるのです。
やってみたいなあと考えています。
さて、長くなりましたがここまでいかがでしたでしょうか。
一も二もなく人。
これは、これから起業を考える人にとっては頭の片隅にでも
置いておいて損はないはずです。
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