2013年7月27日土曜日

リクルート・ホールディングス、上場は年内か!?

気になっていること

ご無沙汰しております。

しばらくの間、ブログを書く余裕が無く、約一週間ぶりの更新になります。

それでは、今日は気になっていることについて、書いてみます。

それは、リクルート・ホールディングスの上場について。

リクルート・ホールディングス

・・といえば誰しもが知る会社ですが、改めてその実体を書いておきます。
リクルートといえば、2012年10月に分社化されましたね。

その分社化に伴って、リクルート・ホールディングスは持株会社となっています。

つまり、子会社全般の経営を専門に見る会社になったということですね。
(ここら辺の認識、怪しいです・・。)

5月に発表された決算書によると、リクルート・ホールディングスの売上は1兆越え

そして、営業利益が約1200億円

営業利益率は10%を優に越えています

恐るべしリクルート・ホールディングス。

上場は今年か・・?

いろいろ調べてみると、上場は2013年内にすることが濃厚なようです。

リクルートといえば、歴史を振り返った時に忘れられない出来事が一つ。

そう。リクルート事件は世間にインパクトを与えました。


あの事件以来、リクルート社は上場するタイミングを伺っていたかと思います。

何はともあれ、実現したら久しぶりの超大型IPOです。

私、気になってしかたがないのでした。

お後がよろしいようで・・。

2013年7月22日月曜日

「転職1年目の仕事術」

「○○の仕事術」という本は、この世にたくさんあります。

しかし、「転職」に関する仕事術の本なんてあるんでしょうか?

あるんです。
それがこちら。


千田氏ご本人も転職経験者ということもあり、いくつもの提言は説得力があります。

では、その提言の中から3つほどを簡単にご紹介します。

「職場の近くに住む」

これは「仕事に没頭する環境をつくる」といった意味合いがありますね。

帰宅するための時間が異なるだけで、一日の時間の使い方は大きく異なります。

なんと氏は、職場から5分以内に住んでいたそうです。

「忙しくても、夜の付き合いには顔を出す」

これは転職をしてから、90日以内に意識しておきたいこととして書いてあります。

転職をしてすぐは、周りの人をほとんど知らない状態です。
肝心なことは、「最初から関係を断絶しないこと」と氏は説きます。

ですので、なるべく誘いには顔を出しましょう。

そして最後。

「前の会社の上司や同僚にも「元気でやっています」と手紙を書く」

これは、簡単なようで実際に実行する人は少ないように思います。

氏いわく、転職してから3ヶ月くらいした頃に書くのが良いとのことです。

この一手間で、あなたへの思い出が良いものへと変化します。

さて、駆け足で3つの提言を紹介しました。

しかし、この本にはもっともっとたくさんの提言が書いてあります。

これから転職をする人、転職を考えている人。
あるいはすでに転職をして働き始めている人。

そんな方々に、私はこの本を強くオススメしたいです。

本日は、これまで。
ご一読、ありがとうございました。


2013年7月21日日曜日

夏の夜

夏の夜が好きだ。

季節の匂いはいろいろあるけれど、夏の夜にかぐ何とも言えないあの匂いが好きだ。

今日、環八通り沿いを歩いた。

まだ少し明るい夜の街を、車のテールライトが柔く照らしていた。

僕はふと感じた夏の夜の匂いに、いつかのワンシーンを思い出そうとした。

でも、僕の記憶からは特定のシーンは浮かんでこなかった。


雲を掴むようにして僕は、記憶の海から現実に引き戻されて、漂って、漂った。

夏の夜が好きだ。

きっと、昔から好きだった。

小さな子どもが母親の手に引かれて歩くのと、すれ違った。

僕は少し平和的に微笑んで、止まらずに歩くのだった。

2013年7月19日金曜日

面白きことなき仕事を、面白く。

最近、仕事に対する考え方で思うことがあったので書いてみます。

さっそくですが、下記は楽天の三木谷浩史氏の言葉です。

「世の中にある仕事で、はじめから面白い仕事なんてそうそうあるものではない。ならば、巡り合えない面白い仕事を探すより、目の前の仕事を面白くする方がずっと効率がいいはずだ。仕事を面白くするのは、仕事の内容そのものより仕事の目的なのだ。どんな仕事であれ、目的を見つけることはできるはずだ。そして、どんな仕事であれ、目的意識さえあれば、それを楽しむことができるのだ。」


「はじめから面白い仕事なんて、そうそうあるものではない。」という言葉を聞くと、一瞬悲観的な気がしてしまいます。

でも、「仕事を面白くするのは、仕事の内容そのものより仕事の目的なのだ。」という言葉に、氏が考える仕事の本質的な面白さを垣間見ることができます。

内容そのものに面白さを求めるのではなく、目的が仕事を面白くする。

なんだか簡単に聞こえますが、私にとっては何だか新鮮な気がしました。

ゲーミフィケーション

・・という言葉をご存知ですか?
すごく広義に捉えると「ゲームの要素を取り入れること」です。

とあるサイトが、ゲーミフィケーションを面白く説明していたので紹介させてください。
こちらのサイトです。

ゲーミフィケーションを、ドラクエで説明しています。
発想がユニークですし、身近なゲームで説明しているので分かりやすいですね。


その中から、ゲーミフィケーションの一つの要素をpick upしたいと思います。
それは(サイトの言葉を借りるなら)「偉大なるゴール」です。
(以下、サイトより文章を抜粋。)

(第一元素)偉大なる段階的ゴール
「ドラゴンクエストI」を思い出して下さい。「ドラゴンクエストI」では、物語冒頭で、「竜王を倒し世界を救う」という明確な目標、すなわち「偉大なるゴール」がプレイヤーに提示されます。この「偉大なるゴール」があり、これをクリアする「達成感」を得たいと思うからこそ、実はルーティンワークである「モンスターとの戦闘」や「レベル上げ」をこなせたのではないでしょうか?

さらに「ドラゴンクエストI」は巧みにも、「竜王を倒し世界を救う」という目標に到達する途中段階においても、「竜王にさらわれた姫を救う」などの「偉大なるゴール」をプレイヤーに提示し、プレイヤーに幾度も「偉大なるゴールを達成した」という達成感を提供する、つまり「段階的ゴール」を提示することで、ゲームプレイをおもしろいものにしています。

ここで言う、「偉大なるゴール」は、すなわち「竜王を倒し世界を救う」ですね。

確かに、このゴールに向かって進んでいる感覚があるからこそ、ルーティンワークも苦になりません。

どんな困難が立ちはだかっても、「偉大なるゴール」に向かって頑張れます。

偉大なるゴール?

過去の私を振り返ってみると、この「偉大なるゴール」ってのが何だか分かっていなかったように思います。

いえ、正確に言うと今だって確実に分かっているわけではないです。
ですから、「ゴールを見つけようともしなかった。」と言えるかもれしれません。


私も今年で26歳。
社会人として、少しばかりですが経験を積みました。

そして分かったことは、三木谷氏が仰る通り「はじめから面白い仕事なんてそうそうあるものではない。」ということです。

これから、まだまだ続いて行く仕事人生を面白くするために。
面白きことなき仕事を、面白くするために。

私はしっかりと、「偉大なるゴール」ってやつを見定めたいと思います。

そんなことを思ったのであります。

この文章をカフェで書いていたら、ボブ・マーリーが「Everything's gonna be alright」と歌いました。

私は心の中で「I hope so」と言いました。

以上、終わり!

P.S
この本を読むと、三木谷氏の仕事に対する考え方に触れる事が出来ます。
三木谷氏について、あるいは楽天について知りたい方に、オススメです。


VVG Something [好様本事]

アスファルトから立ち昇る熱気を感じながら、僕は台北の街を歩く。


すれ違う人々は皆、同じような顔なのに違う言葉を話している。

異国の地で聞く、異国の言葉は刺激的だ。

黒い髪に黒い目の女の子がこっちを見る。
一瞬、目が合う。

違う歴史、違う文化を背景に持つ僕ら。
同じ地球の上にいて、違う世界を見ているんだなって、そんなことを考えた。

忠孝敦化駅で降りて五分くらい。
アパレルのお店や、カフェが並ぶ静かな路地裏にその店はあった。

住所が書いてある名刺を持って、僕はしばらくその辺りを歩いた。
ありそうな予感だけはずっとあったけれど、少し迷ってしまった。


赤いドアをスライドさせて中に入る。

目に優しい、自然なライティングで店内は心地よい明るさだ。

「いらっしゃいませ。」だなんて言われない。
それなのに、どこかで親しみを込めたhospitalityを感じる。
そんな雰囲気に、すぐに心がほぐれていくのを感じる。

真ん中にすごく長いテーブルが置いてあって、その上に本が平積みにされている。
その多くが日本語の本で、いくつかは見たことがある本だった。

お店の大きさは10坪くらい。
本当に小さなスペースに所狭しと、本や雑貨が並べられている。


僕は適当に目についた本を手に取って眺めたり、雑貨を見て回ったりした。

そのうちに、この空間にもう少し長く居たくなる。
スタッフのお姉さんに、「Can I have a cappuccino ?」と告げる。

簡単な北京語くらい勉強すればよかったかもしれない。
英語は通じるけれど、なんとなくそんなことを考える。


奥にある小さなスペースに椅子が三脚ある。
僕は「世界で最も美しい書店」という本を手に取って、その内の一つに座る。

その本に、ここVVG Something [好様本事]も載っていた。

カプチーノがきて、一口飲む。
時間がさらにゆっくりと進むような気がした。


そして、その時間は僕に一つのことを教えてくれた。

それは、「人生において大切な何か」だった。

例えるならそれは、古いオルゴールが奏でる懐かしいメロディのようなもの。
あるいは、真緑に映える木々の葉の間をすり抜ける夏の風のようなもの。

それは食欲も性欲も睡眠欲も満たしてはくれない。
でも、一番満たしてほしかった心の渇きを満たしてくれる。

台北で出会った小さな書店がくれた時間で、僕はその「何か」の存在と大切さを学んだ。

どのくらいの時間そこにいたんだろう。
今となってはわからないけれど、とにかくゆっくりとした時間を過ごした気がする。


そうして僕はしばらくのまとまった時間を過ごした。
カプチーノの器の底は、とっくの昔に見えていた。

そろそろ行かなくちゃ。
少しの名残惜しさを胸に、お姉さんに挨拶をする。

もう一度、赤いドアをスライドさせて外に出る。

台北は夕暮れに近づこうとしていた。
街の匂いはなぜか、僕をノスタルジックな気分にさせる。

谢谢、VVG Something [好様本事]。
心の中で、そう唱えた。

またいつか、会いましょう。
再见。


2013年7月17日水曜日

身近な人の愛情

先日、私はとあるデパートのソファに座って本を読んでいました。

そのデパートは子供連れが多かったのですが、私が座ったソファも例外なく。


隣りには、ベビーカーを引いた若い夫婦が座りました。

子供は、1、2歳くらいでしょうか。

すやすやと眠っていました。

しばらくすると、夫婦の会話を遮るように子供がぐずり始めました。

慣れた様子でベビーカーを揺らす奥さんと、ぐずる子供の頬を優しく触る旦那さん。

なんとも言えない幸せそうな雰囲気でした。

ふと、そんな光景を視界の片隅に収めながら本のページを捲る私。

自明のことですが、今ぐずっている子供とかつて同い年だったわけであります。

そんな当たり前のことに、気がつきました。

きっと私の父や母も、ぐずる私を目の前の夫婦と同じように。
あやしては泣き止ませて、寝かしつけんとしたのでしょう。

そんなことを考えると、不思議な気持ちになりました。

私はそんな時代を経て、今やぐっと夫婦の年齢に近づいたのですから。

身近な人の愛情に育まれて、大きくなって、子供を育てる年齢になったのですから。

世界は今日も時を刻みます。
チクタクと休むことなく進み続けます。


願わくば隣りの夫婦のように、幸せな時間とたくさん出会いたい。

そんなことを考えながら、私はソファを後にしました。

2013年7月16日火曜日

「松浦弥太郎の仕事術」

本の紹介です。

以前、このブログで松浦弥太郎氏のことを書きました。

(過去エントリー「心身を整える」はこちら。)

その時に読んでいたのが、この本です。


氏の本は書店に行くと何冊もあります。
しかし、こと仕事に関する本はこの一冊がオススメです。

「仕事術」とタイトルにありますが、決して堅苦しくありません。

よくあるビジネス書に書かれているような内容ではないのです。

どんな人にオススメしたいか?

仕事をする全ての人に読んで頂きたい。

それが私の本音です。

しかし、それでは大雑把すぎますので、もう少し言葉を付け加えます。

役立つスキルやライフハック的なものを学びたい方。
私はオススメしません。

「仕事」の本質を理解したいと思う方。
仕事をする上で、「大事にしたいこと」を学びたい方。


そういった方に、オススメしたいです。
なぜなら、この本に書かれているのは、もっと本質に近いことだと思うからです。

「約束を守る。
 時間を守る
 相手を喜ばせる。

この三つは僕にとって仕事の三原則であり、いわばセットのようなものです。これを忘れずに自分を律していけば、いつか自分自身が心の底から幸せを感じられる仕事も、できるようになります。」(P.35より一部抜粋)

上記した文章は、氏の考え方の一部です。

読んですぐに実行できることでは、ありません。

簡単なことのようで、難しい。

それゆえに、本質に非常に近いように思います。

なぜオススメしたいか?

昨今、どこの書店に行ってもビジネス書は平積みにされています。

いろんな人が、いろんな仕事の仕方を提案しています。


起業、経営者、フリーランス、個人事業主、契約社員・・。

気がつくと「働き方」も多種多様です。

それぞれの「働き方」には、それぞれのルールや考え方があると思います。

ただ、一方で変わらない何かだってあると思うのです。

そして、その変わらない何かこそ大切にしなくてはならない。

人と人が関わり合う中で、大切にしなくてはならない何か

この本には、その何かが詰まっています。
だから、オススメしたいです。

最後に

「役立つスキルやライフハック的なものを学びたい方。
私はオススメしません。」

・・と書きました。

しかし、全くそういったスキルが載っていないわけではないです。

詳しくは書きませんが、氏の「頭の中を可視化する情報カード」はすごくユニークかつ、実用的なスキルです。


また、この情報過多の現代で、いかに必要な情報だけを手にするか?

といった疑問には、氏の考え方が答えになると思います。

さて、相も変わらずまとまらない文章でございますが、これにて失礼いたしたく候。

お後がよろしいようで・・。


2013年7月15日月曜日

哲学について考えてみる

哲学

・・というと、難しい学者の世界のことのように思えます。


ソクラテス?いやいや、アリストテレス?プラトン?

カント?

あ、それ心理学?

「人間は考える葦である」

あ、それパスカル。

パスカル??

・・・。

正しいこと

・・・なんて、なかなか見つけるのは難しい。

そもそも正しいことなんてあるのでしょうか?

年を重ねるごとに増えていく経験。

良いか悪いか、白か黒かといった二択ではすまない。

だんだんと、グレーゾーンが増えていくようにも思います。

あちらを立てれば、こちらが立たず。

どちらの道を進んでも、メリットとデメリットが明らか。

迷うことも多々あります。決められないことも多々あります。

そんな時、何を拠り所にすればよいのでしょう?
 
自分ルール ≒ 哲学

そこで哲学の出番だと思うのです。

冒頭に挙げた有名な学者ではなく、私たち自身が大切にすること。

それを哲学と読んでも良いはずです。(おそるおそる)


ある人は、それを「自分ルール」と呼んだりしますね。

私は、ルールという言葉よりも哲学の方がかっこいいかなーと。

そんなこんなで、哲学と呼びました。

私の哲学・・?

「じゃ、さっそく君の哲学とやらを教えてもらおうか?」

「・・・。」

いきなり話し始めておいて、私もこれといった哲学は持ち合わせておりません。

なーんだとがっかりされそうですね。

あたたかく見守って頂ければ・・幸いです・・。

残りの人生を賭けて、じっくりと築かせてくださいませ。

礼を重んじる

ただ私は「礼を重んじる」といった考え方は一つ持っています。
武士道の影響かもしれません。

武士道については、こちらのエントリー
「スッキリわかる! 武士道」

ビジネスの世界では、いろんな人がいます。
例えるならその世界は、大海原のようです。


そんな中、一つ「礼を重んじる」という哲学を胸に秘めている。
それはまるで、小さな羅針盤をポケットに忍ばせているようです。

少なくとも、私にはそう感じます。なんだか心強い。

いろんな人が予期せぬ行動をしても、私は私なりの方法で「礼を重んじる」

そいつを大切にする。

そうやって生きていきたいと思います。

最後に

自分の哲学を大切にすること。

相手の哲学を認めること。良いなと思ったら取り入れること。
尊重すること。

それらは相反してはならないなとも、思います。

ましてや国が違えば、歴史も文化も異なります。
まずは、異なるものとして存在を認めること。

そして、理解をする姿勢を持つことが大事でしょうか。

長くなってしまいました。

本日は、ここまでです。
ご一読、ありがとうございました。

2013年7月13日土曜日

「City Lights Orchestra」

高台を上る。

少しだけ呼吸が苦しい。思ったよりも急な斜面に動悸が速まるのを感じる。

頂上まで、あと少し。

夜の匂いを孕んだ冷たい風が、僕のシャツを優しくはためかせた。

少し先を歩くハルの後を追って、僕はやっとの思いで、頂上に立った。

高台の向こう側からは、僕が住んでいる街が見える。

見下ろすと、色とりどりのネオンが街を輝かせていた。

赤、青、緑、白、黄色。

とりわけ、白と黄色の光が目立って多い。

まるでステンドグラスを砕いて撒いたようだった。



「街の光の一つ一つにストーリーがあるんだ。」ハルが言った。

僕は黙って先を促した。

「こんな時間さ。もう大抵の人は灯りを消して、寝てしまっているよ。でも、こんなにこの街は明るい。多くの人が寝ずに部屋の中にいるんだ。」

ハルは宙の一点を見つめているようにも、街の灯り全てを視界に入れようとしているようにも見えた。

「ある人はきっと泣いているだろう。嫌なことがあったのか、つらいことが続くのか、膝を抱えて泣いているんだ。また、ある人はキスでもしてるんだろう。眠りに落ちるまでのほんの少しの時間に、小さな灯りを灯して愛を確かめ合っているんだ。」

ハルは僕の反応を認めることなく、言葉を続けた。

「また、ある人は絶望しているかもしれない。何度も何度も寝ようとしているのに、まるで悪夢にうなされるようにして起き上がってしまうんだ。そして、暗闇に何かが潜んでいるような恐さを急に覚えて、部屋の灯りをつけたのかもしれない。」

「あるいは、ある人はー」僕が言葉を受け取った。

「ある人は、何かに夢中になっているのかもしれない。眠る時間も惜しくて、一生懸命に何かをしているんだ。それを、人は夢と呼ぶかも知れないし、あるいは鼻で笑って馬鹿にするかもしれない。」

ハルが僕を見て笑った。
つられて僕も微笑んだ。

しばらくの沈黙が僕らを包んだ後、ハルがおもむろに口を開いた。

「何が正解かもわからない。何が不正解かもわからない。ただ一つ分かっていることは、僕らはこの時代、この世界に生まれ落ちて、毎日を生きているってことだ。」
「ああ。」
「それぞれの灯りに、それぞれのストーリーがあるんだね。」
「ああ。」
「それぞれが、それぞれの問題を抱えながら生きている。とも言える。」
「うん。」

「灯りがまるで、オーケストラのようだ。」
僕はハルの横顔を見た。

「違った音が重なり合って、壮大な一つのメロディを奏でているんだ。」

ハルはいたって真剣そのものといった様子で、変わらず遠くを見つめていた。

街の灯は、これでもかと言うほど綺麗に輝いていた。

僕らはそれからしばらく、無言のままその場に佇んでいた。

—僕は今でもあの夜の街の灯をしばし思い出す。

今夜もきっと、誰かの灯りが重なり合って輝いていることだろう。

ハルいわく、それはまるで「オーケストラ」のように。

2013年7月12日金曜日

迷う力

決断する力

本屋に入ってビジネス書を見回します。

いろんな本を手に取って見てみます。

すると、同じことについて書かれた文章に出会います。


「迅速に決断する力」について。

それも、その内の一つです。

多くの本に、「素早く決断する」「決断のスピードを上げる」

・・といったことが、書かれています。

迷う力

しかし私は、こうも思います。

全てのケースにおいて、「迅速に決断する力」が必要なのだろうか?

時には、決断を先延ばしにして「迷う力」も必要なんじゃないだろうか?


スピードを上げて決断をするだけではなく、きちんと迷うこと。

それも大切なことだと思うのです。

なぜそう思うか?

私自身、過去を振り返ってみます。

すると、まともな判断ができなかった時期というのがあります。

当時、私は忙殺されていました。

自分のキャパシティ以上の仕事を任されて、何がなんだか訳が分からず。

その時の私には、判断力なんて無いも同然でした。


自分の力量不足といってしまえば、それまでです。

ただ、迷う余裕すら持てなかった自分を振り返ると、こう思います。

時に時間をおいて迷うことも大切かもしれない。と。

迷い方

しかし、ただ迷うことを薦めているわけではありません。

ですので、「迷う力」と書きました。

そして、そこには方法があると思います。つまり、「迷い方」です。

私が思うに、迷う過程ですべきことは2つです。

それは、情報を集めることと、優先順位を確かめることです。

情報を集める

迷うのは、その対象について情報が足りないから。

そういった状況は往々にしてあります。

実際に現場に行ったり、現物を見たり。人に話を聞いてみたり。

とにかく迷っている間に、情報を集める。

それだけで、迷っていたのが嘘だったかのように、決断に至ることもあります。

優先順位を確かめる

また情報が十全にあっても迷う場合もあります。

その場合は、そもそも決めるための優先順位が定まっていない可能性があります。

この時にオススメなのが、自らの意志を二択で確かめることです。


AかBか。

答えがAなら、AかCか・・。といった具合で続けます。

これをすると、自分の優先順位が明らかになっていきます。

例えば、『その選択において優先するのは、お金か、人情か?』とか。

それでも、迷うなら・・・。

決断すべきだと思います。元も子もありませんが(笑)

きっと、それでも迷うのは「決断すること」自体に躊躇している可能性があります。

そんな時は、こう。

「コインを投げて裏表で進む道を決める。どちらが出ても後悔せず進んでいく。」

・・といったくらいの気概が欲しいものです。

最後に

長くなりましたが最後に。

大いに迷って、迷う力がついてくると気づくことがあります。

すごく迷っても、大して迷わなくても、決断に大きな違いはないのです。

ただ、私はこう言いたいです。

その迷ったプロセスがとても大切なのだと。

たくさん迷った後、勇気を出して決断します。

すると、初めてこの言葉の意味が分かるかもしれません。

「やってみなはれ、なんでもやってみなわかりまへんで。」
(サントリー創業者 鳥井信治郎氏)

私はこれからもきっと、大いに迷って、そして決断することと思います。

ご一読、ありがとうございました。

「ビールを飲む最高のシチュエーション」を考える

夏ですね。

ここのところの猛暑っぷりったらハンパない。

ムアッッッとむせかえるような熱気がアスファルトから、私たちの全身を包み込みます。


もう外にでた瞬間から思考停止。

スタバから出てきた2組のギャルも。

「ねー、夏休みどこ行こっかー?旅行」

「バリどう?友達行ったらしいんだけど、超ヤバいって。」

「マジ?エステ?行っちゃう!?」

・・・とさっきまで涼しげな会話を繰り広げていたのに(たぶん)

何たらフラペチーノをおしゃれに飲んでいたのに(たぶん)

もう外に出た瞬間「アヂい」の一言。

ちに濁音までついてしまうんだから、作家の志賀直哉氏も悲しむにちがいありません。

先生。美しい日本語で綴った先生の作品は、どうやら読み継がれてないようです。

閑話休題

とにかく暑いことは、何をどうあがこうと変わらないようです。

私がこのまま勢いに任せて駄文を延々と続けても、変わらないでしょう。

そこで、暑さを忘れるために「ビールを飲む最高のシチュエーション」を考えます。

勝手にスタートします。

お前、暇だろって?ノーコメントです。

波の音を聞きながら、ハワイで昼からビール

もう間違いないですね。

「昼からビール」の時点で、だいぶ点数は高いです。

それに加えて、ハワイですもの。


寄せては返す波の音にヒーリング効果を感じつつ。

いつの間にかフラガールに取り囲まれていたりなんかして。

ハワイアンミュージックに、都会の喧噪で緊張していた肩の筋肉は弛緩して。

キンキンに冷えたジョッキで、ハワイのビールをグビっと。

はい、もう言うことなしです。

最高級の寿司に舌鼓を打ちながらビール

おそらく私だけではないはずです。

お寿司屋さんのビールは美味しいと思う人。


回転寿司ではなくて、板前さんがいるお寿司屋さん。

高級寿司ではなく、2,000円もあればお寿司が食べられる店。

そんなお店で出てくるビールが何故だか美味しい。

グラスがキンキンの一歩手前くらいに冷えていて。

持つと手のひらに冷気が気持ちいい。

まずは白身からとヒラメを一口でパク。

赤身に行く前に、今日とれたばかりと大将が出したウニをパクリ。

旨味が脳を直撃して、軽い麻痺状態にあるところにビールをグビっと。

・・・。

はい、もう言うことなしです。

山岳鉄道の車窓から緑を愛でながらビール

進行方向を向いて座る電車は楽しいです。

よく小さな男の子が、窓の外を取り憑かれたようにしていますね。

次々に変わる風景はまるで映画を見ているかのよう。


知らない街の知らない風景に、(もしここで生まれたら)なんて妄想を膨らませたり。

そんな時の僕らは一種のトリップ状態です。

きっと脳内ではエンドルフィンが大量分泌されているはず。(適当)

小さい男の子にはそのまま車窓を楽しんでもらい、大人な私たちはビール。

このシチュエーションでは缶ビールがいいですね。

なんの変哲もない缶ビールで仲間と乾杯!

車窓からは次々と変化していく山間(やまあい)の風景。

ほろ酔いも手伝って、昔話に花を咲かせながら列車は進んでいきます。

こんなビールも、きっと美味しい。

さてと

暑い夏を忘れるためにと思って、いろいろ妄想してみました。

しかし、「夏が暑い」とこれまた「カラスは黒い」と同じような確固たる事実。

この事実がないと、いろいろと困ることも多そうです。


あ、夏のビヤガーデンが最高なのも、きっと夏が暑いからですね。

さて、長々と何の役にも立たない文章を綴りましたが、ここらへんで。

好評だったらまたやってみようかなと思います。

つづく!?

それでは、お後がよろしいようで・・。

2013年7月11日木曜日

「ワンクリック」

今日は、オススメ本の紹介です。

Amazonといえば、誰しもが知っているサービスですね。

「どんなサービスでしょう?」と聞かれたら、なんて答えますか?

「本をオンラインで買えるサービス」

「いやいや、本だけではなく、CD・DVDに家電まで買えちゃうんだ!」

・・とか?

ちょっと詳しい方でしたら、こんなことを知っているかもしれません。

「最近、javariという靴とバッグに特化したオンラインショップをオープンさせたよね。」

「ジェフ・ベゾスって人がCEOだよね。」

とかとか。

でも、Amazonのことを意外に知らない!?

私も、もちろん今日ご紹介する本を読む前から、Amazonのことは知っていました。

でも、知っていたことはあまりに表面的なこと。

かなり身近にあるサービスなのに、Amazonのことを深く知らない自分がいました。


この本は、私のような人にオススメな本です。

ジェフ・ベゾスという男

Amazonを知る手っ取り早い方法は、たった一つだけです。

ジェフ・ベゾス氏。

この男のことを知ることです。
それが、Amazonを知る手っ取り早い方法です。


おそらく、ただ沿革を学ぶだけではAmazonのことを知れないでしょう。

「Amazonの過去に何が起きたのか?」

これはわかります。

しかし、「Amazonの企業文化」や「Amazonの本当の強み」

これらは、ジェフ・ベゾス氏を知ることで知ることができます。

驚きの事実

多くの人が氏のことを良く知らない一例を挙げてみます。

皆様、ジェフ・ベゾス氏が宇宙事業を手がけていることをご存知ですか?

氏は、ブルー・オリジンという非公開会社を2000年に立ち上げています。


本書いわく、宇宙事業は氏の長年の夢であるそうな。

この事実を知っている方は、そうそう多くないように思います。

最後に

氏は、今後の出版業界を一変してしまう影響力を持っています。

そう。
Kindleです。

本書には、氏がどのような戦略を持ってKindleを開発したのか?

その点についても、触れられています。


さて、長くなりましたが手放しに本書は面白かったです。

ガレージの一室から、Amazonがどのようにして巨大企業になったのか?

ジェフ・ベゾスという男が、どのようなバックボーンを持っているのか?

そういった質問の答えが書いてあります。

Amazonを知るのに、オススメの一冊です。


2013年7月10日水曜日

「スッキリわかる! 武士道」

オススメ本の紹介です。

武士道という日本古来からある思想について、名前だけは知っていました。
しかし、その中身について知りませんでした。

日本人でなくても、「ブシドー」と言って通じるくらい有名な思想ですし、
日本人である私も知っておきたい!と思いまして本を買いました。

それがこちら。

私はいつも初めての分野を学ぶ時、まず簡単な本を読みます。

(この方法は、元Google日本法人社長の村上憲郎氏の「村上式シンプル仕事術」という本でも紹介されている読書術の一つでもあります。)

今回は、ほとんど初めて知る『武士道』についてでしたので、この本を選びました。

この本をオススメする理由は、二点です。

一点は、とにかく簡単な内容であること。

この本は、全体の60%くらいをマンガが占めます。

『武士道』の全体的な雰囲気を、なんとなく知る上で良いです。
まさに、『武士道』入門のための本です。

もう一点は、『武士道』の原書と言われる「葉隠」の教えについても触れている点です。

キリスト教の聖書のように、教典としての扱いではないようですが、武士道を学ぶ上で参考になる「葉隠」について記述があるのは、大変勉強になりました。

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最後に

正直なところ、この本を読んでも「武士道」の何たるかを深く知ることはできないと思います。

新渡戸稲造氏が「武士道」という著書で見せた博学っぷりや、当時の日本と諸外国の微妙な関係を推し量るには、やはり原書である「武士道」を読むのをオススメします。

とはいえ、原書で読むのは時間がない現代人にとってもはちょいと難しくもあります。

ですので、「武士道 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ2) 」を読むのが良いです。

まとめると

まず、先に紹介した「スッキリわかる! 武士道」を読みます。

次に、武士道 (いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ2) 」を読みます。

さらに知識を深めたい場合は、原書を読むのが良いと思います。

ちなみに私はまだ、原書までは読めておりません・・。

本日はここまで、です。

ご一読ありがとうございました!








おまけ

台湾について調べてみた

突然ですが

台湾の国土の大きさってご存知ですか?

私は、どのくらいのものか知りませんでした。


ずいぶんと前から、アジアの市場は世界的にも注目されています。

タイ、台湾、インドネシア、マレーシアなどなど。

しかし、巷の話題に挙がるものの、私は何一つイメージできないままでした。

実際に行ってしまうのが一番です。

ただすぐに行けない今は、日本で色々と調べるのも面白いものです。

ちなみに、台湾の国土は約3万6000km2だそうです。

これは、九州とほぼ同じ大きさです。

そう考えると、イメージしやすいですね。

なぜ台湾?

肝心なところを話し忘れていました。

なぜ台湾から調べたのか?


実は最近、アジア進出をしたIT企業の方から、お話を聞くチャンスがありました。

その方が仰るには、アジアの様々な国が大きな成長を遂げている。

ただ、他の国に比べて日本と韓国は多くの面でずっと進んでいる。

そのことは日本にいるだけでは実感できない。

つまり日本で流行っているものを、そのまま持って行ってもダメなんです。と。

かなり割愛しましたが、そういったことを仰っていました。


そして日本と韓国に次いで進んでいるアジアの国として、その方は台湾を挙げました。

おそらく、進出する事業にもよるでしょう。

その国をどう見るか?によって、「進んでいる」の定義も違ってくるはずです。

ただ「台湾」と名前が出た時に、私は好奇心を持ったのです。

人口

その国を知るのに、国土だけ知ってもイメージはまだまだできません。

果たして、どのくらいの人が住んでいるのか?

答えは、約2,300万人です。

ちなみに九州が約1,300万人ですので、人口密度は高めですね。

ちなみにちなみに、オーストラリアの人口よりも台湾の人口の方が多いです。

オーストラリアは、約2,200万人くらい。

最後に

今回、簡単に台湾の国土と人口を調べました。

知らされるのは、私が何も知らないことです。

「アジア」と一括りにしても、いろんな国があります。

そのいろんな国のことを、これから少しずつ知ってみたいと思いました。


今回、文化まで取り上げようとしました。

しかし、さすがに長くなってしまいます。

できれば、またの機会に。

ご一読、ありがとうございました。


2013年7月9日火曜日

「リーンスタートアップ」

オススメ本の紹介です。

ご紹介するのは、こちらの本。


今、webサービスで起業を考えている方。
新しくwebサービスの立ち上げを予定している方。
すでにwebサービスを立ち上げた方。

どなたも読んでおいて絶対に損はない一冊です。

なぜオススメなのか?

この本は、webサービスの立ち上げ時に陥りやすい過ちを充分に理解しています。

そして、それに対して「では、どのようにすればよいか?」が丁寧に書かれています。

そう。

この本を読むだけで、失うかもしれない膨大な時間や労働力を救えるかもしれません。


どんなことが書いてある?
帯に書いてある通り「思い込みは捨てて、顧客から学ぼう!」を、実践する方法が書いてあります。

素晴らしいアイディアは時として、起業家を間違った方向に突き進めるでしょう。

そのアイディア、その方向が本当に正しいのかどうか?

それは起業家ではなく、顧客のみぞ知るのです。

リーンスタートアップって、何?
スタートアップ時に力を発揮する、科学的分析に基づいたマネジメント手法のことです。

トヨタが実践していた「リーン生産方式」を模範として、アメリカの起業家エリック・リース氏が2008年に提唱しました。

「リーン」とは、日本語で「贅肉がない、引き締まった」といった意味です。

「リーンスタートアップ」は、スタートアップの際に余計な時間や労働力、資源を投資してしまう「製品の開発・作り込み」の無駄を削ぎ落し、「仮説・検証・構築」のサイクルを短い周期で繰り返しながら、顧客の潜在をニーズを探し当て、顧客が本当に求めている製品を作ります。

まさに「贅肉がない、引き締まった」方法による製品開発が期待できるのです。

最後に
こうして簡単に文章にしてみると、そう難しいことではないように思います。

誰しもが理解できますし、こんな間違いはそうそう起きないようにも思います。

しかし、人の思い込みは恐ろしいもので、時間や労力をかければかけるほど取り返しのつかない過ちをしたまま継続してします可能性が高くなります。

そんな過ちを犯さないためにも、きっと「リーンスタートアップ」を読めば大いなる教訓を得るはずです。

少なくとも、顧客の声を無視して製品を作ろうなどという愚かな真似は、間違ってもしないことでしょう。

本日は、ここまでです。

ご一読、ありがとうございました。


2013年7月8日月曜日

心身を整える

25歳

もうすぐ26歳。

まだ若いと言われる年齢ではありますが、十全に若いかと言うとそうでもない。


よく20代後半から、30歳までは早いと聞きます。

早くも実感している今日この頃。

時が経つスピードが早い。

そんな最近に心によぎるのは、「心身を整える」ということ。

身体を整える

暴飲暴食なんて、もってのほか。

きちんとした食事を、きちんとした時間に食べること。

睡眠時間をしっかりと、とること。

食と、睡眠の2つをしっかりと見直すことだけで、ずいぶんとまず身体は整えられる。

心を整える

身体も大事ですが、目に見えない心も大事。

しかし、これはなかなか難しい。

身体が不調だと、何かしらのサインが出て教えてくれることがほとんどです。

しかし、心の不調はなかなかはっきりとした形でサインを出してくれません。

知らず知らず波風が立った心を整える。

いろんな人に会って、話を聞いて、雑念もあいまって淀んだ心を整える。


松浦弥太郎さんの教え

分かっているけれど、かくいう私も全然実践できていません。

気がつくと変な食生活になっていたり、夜更かしをしてしまったり。

なかなかうまくいかないものです。

そんな時、私は松浦弥太郎さんの本を読みます。

氏の本には、「心身を整える」ためにたくさんのヒントが詰まっているからです。


読んですぐに氏の考え方を実践できるとは思いません。

しかし、砂地に水が沁み込んで行くかのように。

ゆっくりでもいい。

時間をかけて氏の教えを咀嚼して、「心身を整える」を実践していきたいと思うのです。

今日は、ここまでです。

ご一読ありがとうございました。

2013年7月7日日曜日

朝、カフェにて

静かに、そっと深呼吸をする。

コーヒーの香りがすーっと鼻孔をくすぐる。

街がまだ目覚める前。

なんとも言えない気怠さを身に纏いながら、カフェでくつろぐ朝の時間が好き。


いくつかの重要なことは、忘れてしまった。

でも、いくつかのくだらないことを覚えている。

ただ、その重要かくだらないかの境界線なんて、時と場合によって逆転してしまう。

そう思えば、あってないようなものだ。

そんなことを考える。



遠くの国で内紛が起きて、人がたくさん死んだとニュースでやっていた。

日々、メマグルシク僕らを取り巻く環境は変わって行く。

生まれたばかりの赤子でないから、哀しみが世界を覆う瞬間があることも知っている。

でも願わくばこの朝の時間のように、その平和の輪郭を確かめる瞬間を多くつくりたい。

そんなことも考える。

コーヒーはもう、冷めてしまった。