2013年7月12日金曜日

迷う力

決断する力

本屋に入ってビジネス書を見回します。

いろんな本を手に取って見てみます。

すると、同じことについて書かれた文章に出会います。


「迅速に決断する力」について。

それも、その内の一つです。

多くの本に、「素早く決断する」「決断のスピードを上げる」

・・といったことが、書かれています。

迷う力

しかし私は、こうも思います。

全てのケースにおいて、「迅速に決断する力」が必要なのだろうか?

時には、決断を先延ばしにして「迷う力」も必要なんじゃないだろうか?


スピードを上げて決断をするだけではなく、きちんと迷うこと。

それも大切なことだと思うのです。

なぜそう思うか?

私自身、過去を振り返ってみます。

すると、まともな判断ができなかった時期というのがあります。

当時、私は忙殺されていました。

自分のキャパシティ以上の仕事を任されて、何がなんだか訳が分からず。

その時の私には、判断力なんて無いも同然でした。


自分の力量不足といってしまえば、それまでです。

ただ、迷う余裕すら持てなかった自分を振り返ると、こう思います。

時に時間をおいて迷うことも大切かもしれない。と。

迷い方

しかし、ただ迷うことを薦めているわけではありません。

ですので、「迷う力」と書きました。

そして、そこには方法があると思います。つまり、「迷い方」です。

私が思うに、迷う過程ですべきことは2つです。

それは、情報を集めることと、優先順位を確かめることです。

情報を集める

迷うのは、その対象について情報が足りないから。

そういった状況は往々にしてあります。

実際に現場に行ったり、現物を見たり。人に話を聞いてみたり。

とにかく迷っている間に、情報を集める。

それだけで、迷っていたのが嘘だったかのように、決断に至ることもあります。

優先順位を確かめる

また情報が十全にあっても迷う場合もあります。

その場合は、そもそも決めるための優先順位が定まっていない可能性があります。

この時にオススメなのが、自らの意志を二択で確かめることです。


AかBか。

答えがAなら、AかCか・・。といった具合で続けます。

これをすると、自分の優先順位が明らかになっていきます。

例えば、『その選択において優先するのは、お金か、人情か?』とか。

それでも、迷うなら・・・。

決断すべきだと思います。元も子もありませんが(笑)

きっと、それでも迷うのは「決断すること」自体に躊躇している可能性があります。

そんな時は、こう。

「コインを投げて裏表で進む道を決める。どちらが出ても後悔せず進んでいく。」

・・といったくらいの気概が欲しいものです。

最後に

長くなりましたが最後に。

大いに迷って、迷う力がついてくると気づくことがあります。

すごく迷っても、大して迷わなくても、決断に大きな違いはないのです。

ただ、私はこう言いたいです。

その迷ったプロセスがとても大切なのだと。

たくさん迷った後、勇気を出して決断します。

すると、初めてこの言葉の意味が分かるかもしれません。

「やってみなはれ、なんでもやってみなわかりまへんで。」
(サントリー創業者 鳥井信治郎氏)

私はこれからもきっと、大いに迷って、そして決断することと思います。

ご一読、ありがとうございました。

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