コーヒーの香りがすーっと鼻孔をくすぐる。
街がまだ目覚める前。
なんとも言えない気怠さを身に纏いながら、カフェでくつろぐ朝の時間が好き。
いくつかの重要なことは、忘れてしまった。
でも、いくつかのくだらないことを覚えている。
ただ、その重要かくだらないかの境界線なんて、時と場合によって逆転してしまう。
そう思えば、あってないようなものだ。
そんなことを考える。
遠くの国で内紛が起きて、人がたくさん死んだとニュースでやっていた。
日々、メマグルシク僕らを取り巻く環境は変わって行く。
生まれたばかりの赤子でないから、哀しみが世界を覆う瞬間があることも知っている。
でも願わくばこの朝の時間のように、その平和の輪郭を確かめる瞬間を多くつくりたい。
そんなことも考える。
コーヒーはもう、冷めてしまった。
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